2/17本校で東京教師道場 部員による公開授業が行われました。 東京教師道場とは、将来有望な教科指導に熱心な若手教員を東京都に推薦し、2年計画で指導者のもと、指導技術を磨くグループ研修を行う制度です。部員による公開授業は2年次の終わりに行い、全都と勤務校の地域保護者にも授業を公開し、成果を公表するものです。普段の指導教官と研究仲間は参加せず、協議会まで設定して成果を共有するため、高陵アカデミーの小学校にも参加をお願いしました。また、英語の実践家として全国的に名高い赤坂中学校主任教諭 北原延晃先生を講師に迎え、足立区、葛飾区、町田市等からも参加者が集まって協議を行う機会となりました。 公開授業では本校英語科 谷田から、ほぼオールイングリッシュで構成され、ビンゴやチャンツ、NTとのティームティーチングで進行するのは日常のまま実施し、生徒が英語で疑問文を思考するための指導が提案されました。「YesやNoで答えられない疑問表現<疑問詞>」がテーマです。生徒たちは自分の背中に貼ってある人物を、友達とのコミュニケーションの中で全て英語で考え、尋ね合う学習活動を行いました。生徒の表情や感想からも、大変充実した様子が伝わってきました。成果と課題について改めて確認します。 協議会・講演は私(校長)にも大変有意義で、勉強になりました。また後日。
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「人権問題体験学習会」として、ボッチャ体験・講演会を計画いたしました。年度途中ながら東京都人権啓発センターのご支援を得て、決定いたしましたのでお知らせします。全校の生徒たちに、プレゼントになれば幸いです。人権教育の一環、また、オリンピック・パラリンピック教育の一環として、障害者スポーツ交流の機会を設定します。 機会をいただいた計画は以下の通りです。 日時 平成29年3月9日(木)13:35-15:25 会場 本校体育館 内容 ボッチャの体験や現役選手、コーチによる講話を通して、子どもたちが障害者の人権について考えるための機会を提供する。競技を始めた経緯や日々の生活で感じる思いなど、講話を中心に展開。代表生徒が競技を体験し、また選手・コーチと交流できる時間(質疑応答など)を設ける。 講師 藤井 金太朗 様(JAPAN強化指定選手BC4クラス) 蛭田 健一郎 様(日本選手権ベスト8 BC2クラス) 佐藤 勝枝 様 (東京ボッチャ協会副会長) 先日参加した港陽中の研究発表会の講師は、アテネパラリンピック視覚障害クラス男子マラソン金メダリストの高橋勇市 様でした。パラリンピック優勝タイム2時間44分24秒という素晴らしい記録の陰にあった苦労の数々は、大変重みがありました。持たせてくださった金メダルの重みと同様に。高校時代に病気を診断され、二十歳で失明するとの宣告に自暴自棄になった日々、失明後のマラソン挑戦のきっかけ、伴走者とのトレーニングなど、エピソードに事欠きませんでした。海外では、どこに行っても白杖の姿に声をかけてくれたり、地下鉄に乗ればあちこちから席を譲るために服をつまんでガイドしてくれたり、との話は、考えさせられました。「日本の鉄道車内で、いまだに席を譲られたことがない、本当はトレーニングのために立っていたいけど、この年になっても席を譲ってもらった経験がない」とのことでした。来る2020東京オリンピックパラリンピックには、障害者に対する意識は進歩できているのでしょうか。少しでも助けになれるよう、心を育てる教育に努力したく存じます。 私自身、亡父が視覚障害者で、幼いころの葛藤は辛いものがありましたので、苦労が身につまされます。講師が、「親族に障害者がいる人は?」との問いかけに素直に挙手できたり、事実を隠さず口にできるようになるまで、だいぶ長い時間がかかりました。日本では、視覚障害者の鉄道ホーム転落死事件が後を絶ちません。差し伸べてくれる手や声や心があれば、防げるものです。亡父の時代は、外出すらためらいがちでしたが、少し時代が変わりました。とはいえ、席を譲らない現実があります。正しい認識が、違いを認めるという基本に立ち返り、生徒たちに機会を作ります。 3/9に保護者・地域の皆様も、どうぞご参加ください。席を用意してお待ちしております。
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3年生たちへの励ましは、繰り返し伝えてきたことです。保護者の皆様にも繰り返しお願いしなければならないと痛感していることは、「受験は団体戦」という認識です。公立中学校では常識であるこの言葉は、本校においても強く意識していただきたいことです。 朝礼などで「当たり前のようですが、ここに参加しているのは貴重なこと」と出席している生徒を称えています。本校の朝礼では整然と整列し、静かに話し手の内容に耳を傾け、聞いて反応する生徒の姿が見られます。当たり前のようで素晴らしい資質なのです。重ねて当たり前のようですが、出席自体に大変価値があります。学校へ送り出していただいている保護者の皆様のご協力に感謝いたします。 校長会で抗議を申し立てることを検討していますが、一部の塾では、合格実績を上げるために、学校を休んで受験に集中せよ、と公然と指導するとのことです。インフルエンザが流行する季節に、受験教科ではない時間がある学校の授業は短期的に必要ないかもしれません。しかし、中学校は義務教育であり、高校入試のために自己の都合を優先させることが、人格の完成を目指す教育の理念に反していることを考えていただきたいのです。これからの時代に求められる人材が、将来にわたって自己の都合を優先させる「学習」をすることは正しいことなのでしょうか。自己優先の考え方が全体に波及する恐ろしさは、右へ倣えで日本的なのかもしれませんが、断じて容認できません。本校の課題として、これからも継続して繰り返し、ご協力をお願いしてまいります。 公立中学校として、「受験は団体戦」であることを保護者の皆様に改めてお願いします。仲間や先生に支えられて励ましあってきたことの価値を感じながら、試験問題に向かう方が、力を発揮できるはずです。進路の決定が人によってバラバラのこの時期、自分以外のみんなの気持ちを考えながら我慢する心は、今しか鍛えられません。ぜひそれを乗り越えて、最後の一人の進路が決まるまで、励ましあってほしい、そう願います。3年生には直接伝える機会を先日もらいましたが、長い人生の中で挫折を味わい、うまくいかなかったときには、あきらめない心が頼りです。誰かのせいにしないで自分で乗り越えないといけないのです。そこには道が支えてくれた人がいて、努力する自分がいる、日常の生活の先に開ける将来を信じて、団体戦に臨ませてください。
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報告事項
全校朝礼の校長講話の続きです。内容を加筆し、生徒により詳細が伝わってくれることを期待しております。 今年度、校長会人権教育担当のため、区内のみならず都内外さまざまな機会に私自身研修し、認識を新たにしたことが多くありました。「正しい認識」「違いを認める」という基本に沿って、周知に努めたく存じます。 差別という感情の根深さは、人間の性(さが)なのか、現代にも被災児童・生徒に対する心無い仕打ちがニュースになることがあり、悲しくなります。どのように温かい心を育てていくべきなのか、家庭・地域と学校が話し合い、共有していく機会が必要ではないでしょうか。 正しい認識、という点では、二学期に国立ハンセン病資料館・国立歴史民俗博物館での例を生徒に伝えました。先週の都教委・人権教育推進校 芝浦小学校の研究発表会で講演があったハンセン病への認識は、伝えたいことの一つです。ジブリ作品「もののけ姫」の中にも、患者の姿が描かれていますが、作者・宮崎駿は資料館近くの在住だった縁があり、ハンセン病への理解者として、メッセージを発しているのです。かつて「恐ろしい伝染病」「治らない」といった誤った認識が隔離政策を招き、極めて弱いらい菌の感染力と特効薬の発明が知られることはありませんでした。いわれなき差別で人権が無視された歴史を中学生に伝えることは、価値あることではないでしょうか。元患者の皆様が、資料館近くの「多摩全生園」敷地の森を守り、地域住民と交流して後世に伝えていく努力をしている重みを、何とか知らせたいものです。最近ですら、関係団体宿泊拒否のホテルがあったこと自体、正しい認識の大切さが周知されるべきことを表しています。人類という種は、差別という卑しい心から脱出できないのでしょうか。次代を担う中学生たちに託す前に、まず大人から行動しないといけません。 本校生徒会企画の「ほめーる」の取り組みは、心温かな実践です。発想も、継続しているところも価値があります。素晴らしいと感心させられます。
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報告事項
2/13(月)の全校朝礼で話しました内容に加筆して、改めて人権教育についての話題をお知らせします。 先週は各校の研究発表会や、人権教育に関係する会議や研修が重なり、心動かされることの多い週でした。本校では人権標語の作成にも取り組み、日常からさまざまな機会で人権を尊重する教育を行っています。とはいえ、私自身が教員として認識を新たにしたり、かつての自分になぞらえて反省したりすることは、恥ずかしながらいまだにあります。校内でも十分周知していますが、教員に助言する機会も同様です。また、保護者・地域の皆様にもご協力をお願いすることでもあります。偏見・差別を解消していくために人権感覚を養う重要な視点は、「正しい認識」と「」違いを認める」ことです。それを伝えていくのは、学校の使命です。 例えば、LGBTについて、生徒に知っている言葉であるか、朝礼講話の中で聞いてみたところ、3年生から多くの挙手がありました。正しく認識できていたら大変うれしいことです。LGBTはセクシャルマイノリティ(性的少数者)を意味する言葉で、この問題で現在悩んでいる人の割合は7.6%いるとされ、13人に1人が該当します。先日私が参加した研修では、3人の若者が、それぞれ心と体の不一致に悩んできた体験を語っていました。真面目に社会や家族との接点を考え、前に進もうとしている姿に心打たれるものがありました。私自身、かつての教え子からカミングアウトされたことを思い出し、重ね合わせて感慨深く聞き、生徒たちに伝えていくことの大切さもまた痛感したのです。 もう10年以上も前のある日の放課後、当時の勤務校に一人の卒業生が訪ねてきました。担任をしたわけでもなく、授業を担当していたわけでもなかった生徒でしたが、連合行事や日常の中で言葉を交わしていたのを懐かしんで会いに来たと言っていました。久しぶりに会ったのですが、私が知っている姿とは様子が変わっていました。「ところで、何かあったの?」と聞いてみるとその卒業生は、女性の体に生まれたが、男性の心を持っていたことについてとつとつと語り始め、長いこと悩んでいたことにけじめをつけ、家族や周囲の理解を得て、自信を持って本来の自分として生きていくことにした、ときっぱりと決意を述べて結んだのです。私にまで話してくれたことに礼を言い、励まして別れた時からすでに長い時間が過ぎました。語ってくれた重みに対して、心の葛藤への理解を広めていく努力を、教員としての私は十分にしていたのか、と自問自答したのです。 公立学校の使命とは、生徒たちの多様性を認め、励まし、育てていくことです。しかし、なかなか十分には対応しきれないことも数多くあります。それでも、違いを認めていくことの基本は忘れずにありたいものです。生徒にはさまざまな相談機関の資料を配布済みです。もちろん、直接相談できる環境が本校にはありますので安心してください。
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報告事項
2/13(月)の学校朝礼で表彰した皆さんの栄誉をたたえ、以下紹介します。どれも価値ある大変なことなのです。皆さんおめでとうございます。1は先日も紹介しましたが改めて掲載します。昇降口にあるショーケースにカップ・トロフィーが増えました。 1 東京都教育委員会児童・生徒表彰 2/11 東京都庁第一本庁舎 主催:東京都教育委員会 港区教育委員会表彰 2/7 港区役所 主催:港区教育委員会 第39回全国JOCジュニアオリンピック夏季水泳競技大会シンクロナイズドスイミングチーム競技 準優勝 2-2OA ダブル受賞です。 港区教育委員会表彰 2/7 港区役所 第30回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール作曲室内楽部門 中学生の部 第4位 3-1IK 主催:港区教育委員会 2 薬物乱用防止活動率先校表彰 (生徒代表 生徒会役員1-2YT) 主催:東京都薬物乱用対策推進本部長・東京都副知事/東京都薬物乱用防止推進協議会長 3 防災ノート活用月間・防災標語コンクール 1/16 1-3IS 主催:東京都教育委員会 4 第58回水道週間作品コンクール・作文の部 12/18 入選 3-2TS 主催:東京都水道局 5 第45回港区バレーボール連盟杯 男女選手権大会 1/12 港区スポーツセンター 主催:港区体育協会 男子の部 優勝 女子の部 第3位
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報告事項
東京都教育委員会主催 第66回東京都公立学校美術展覧会 ( 都展) 2/9(木)-2/14(火) 9:30-17:30(最終日14:00まで) 会場 上野・東京都美術館 本人には通知しておりましたが、紹介が遅れて大変失礼しました。本校生徒の出品は以下の通りです。どれもなかなかの出来栄えでした。後日表彰し、栄誉を称えたく存じます。おめでとうございます。 書写 3-2 SM 3-1 SM 美術(平面) 1-1 EK 1-2 GS 1-2 TM 技術 2-2 ON 2-2 NJ 家庭 3-2 SK 3-1 NK
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港区教育委員会表彰 港区では、関東・全国大会レベルで活躍した中学生を表彰する制度があり、本校で推薦した生徒が認められ、表彰されました。2/7(火)16:00-の表彰式には都合で参加できませんでしたが、改めて紹介いたします。(以前に学校だよりなどで紹介済みです。)おめでとうございます! 2-2OA 第39回全国JOCジュニアオリンピック夏季水泳競技大会シンクロナイズドスイミングチーム競技 準優勝 3-1IK 第30回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール作曲室内楽部門 中学生の部 第4位 さらに、2-2OAさんは、東京都教育委員会児童・生徒表彰でも認められ、2/11(土)都庁第一本庁舎で表彰されます。重ねて大変な栄誉です。
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今日の出来事
2/7(火)は1年生だけが給食を食べるという珍しい日でした。 3年生は都立高一次出願日、2年生は遠足(校外学習)で都内めぐりに出かけていたためです。 2年生の校外学習は、先日も紹介した通り、平和学習を含めた班行動を都内で行うのが目的です。事前事後学習を大切にして、現代日本の平和を維持できるに至った歴史的事実を正しく認識させたいのです。学年だよりに紹介している生徒の感想文を読むと、心にしみてくれた部分が伝わってきます。知れば知るほど認識は深まりますが、そのきっかけになってくれれば学校教育の価値があります。また、自主性を持たせるための班行動も、わざわざ回数券を個別に渡し、乗り換えをさせて、江戸東京博物館の東京大空襲の展示を見る、という内容を指導しています。切符を使って乗降する機会が減っている現代ですから、あえてその行動を組み込んでいるのです。先日の1年生のキッザニア校外学習でも、配布したばかりの回数券をなくしたり、車内で切符を折り曲げて改札を通れなくなったり、いろいろありました。でもそれが中学生というもの、失敗から「学習」してほしいものですね。親切すぎるほどの生徒向け資料を用意しても、アクシデントは起きるのです。非常時にどう行動するか、優先順位を冷静に考えて対応しよう、と機会あるごとに伝えています。
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連絡事項
明日は2年生は遠足で、都内めぐりです。平和学習をテーマに、修学旅行を見越した計画です。1日中東京を見学できるなんて、自分が計画できるなら、考えただけでわくわくします。さて、どんなコースを考えたのでしょうか。この時期は、2年生が学校の中心となって活動する時期になっています。3年生になる準備をしているのですね。 昨日2/5(日)第8回中学生「東京駅伝」に、応援に駆け付けてくださった保護者の皆様、お忙しい中、ご声援ありがとうございました。5人の選手は東京駅伝への参加に立候補し、練習会に参加して他校の選手と切磋琢磨し、選考会で選抜されて港区代表として、託された区間を完走しました。自己ベスト記録が出れば最高でしたが、味の素スタジアムはじめ都立武蔵野の森公園特設周回コースで走った事実は、貴重なことなのです。ご支援いただいた港区教育委員会はじめ、指導に当たった先生方には心より感謝申し上げます。 結果や数字を問われれば、きりがありませんが、優勝争いをする他区市とは状況が違います。目標がそれぞれ市区町村で異なるのは言うまでもありません。例えば港区内に在籍する2学年の生徒数は、約3000人いますが、そのうち公立中学校は約600人です。今年から加わった私立中学校からの参加は3校7名にとどまっています。 東京都教育委員会が主催する東京駅伝の目的は、以下の通りです。 「この大会は、東京都の中学校教育の一環として、中学生の健康増進や持久力をはじめとする体力向上、スポーツの振興及び生徒の競技力向上を目的として、市区町村対抗の駅伝競走を実施する」とあります。来る東京2020オリンピック・パラリンピックへの準備も含んだものになっています。練習会などを通じて、体力向上や競技力向上が実現できたでしょう。ひょっとすると、これまでの大会からオリンピアン・パラリンピリアンが輩出されるかもしれませんね。
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2/2は都立高校推薦入試合格発表日でした。学校だよりでも触れましたが、2月は特に3年生たちを励ましてあげたい時期です。当然ですが、合格発表の機会は悲喜こもごもの機会でもあります。都立推薦入試は、もともと三割ほどしかない枠で合格者を決めるわけですから、仕方がないとはいえ、悲しい思いをしている人の方が多いのです。それを察して、気遣いを見せてくれる周囲の生徒たちの様子に感謝します。 合格した生徒は個別に大喜びでお祝いしますが、希望がかなわなかった生徒の方が、今は大切です。気を取り直して前に進んでほしいです。つい、不安になって志望を変えたりしがちですが、時間をかけて決めたはずの本来の志望を大切にしてください。 最後の一人の進路決定が確定するまで、葛藤が続きます。でも、一陽来復、春はもうそこまで来ています。
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