校長あいさつ

新たな年度の幕開け      校長 平川 恒美

 すっかり新緑が広がる新学期となりました。令和3年度の初めに、教育課程をどのように実行していくか、皆様にお知らせいたします。

 コロナ禍における予測困難な時代に、持続可能な社会の担い手となるよう、生徒の人材育成を行います。昨年度一気に進行した港区のGIGAスクール構想を活用し、生徒の多様性を原動力に新たな価値を生み出していくために、試行錯誤しながら教職員と教育活動を進めてまいります。

 新学習指導要領の全面実施の年度となりました。多様性を尊重しながら「生きる力」の育成を学校全体で行い、生きて働く「知能・技術」の習得、未知の状況に対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成、学びを人生や社会で生かそうとする「学びに向かう力・人間性」の涵養を目指します。社会変化に対応できる生徒の資質、能力の育成のために、麻布地区にとどまらない地域の教育資源を活用し、連携を拡大して取り組みます。また、学習評価の充実を目指し、「生徒にどういった力が身に付いたか」という学習の成果を捉えて、指導の改善を図り、生徒自身が自らを振り返って次の学習に向かえる評価であることを十分に説明します。三観点になった学習評価について、特に「主体的に学習に取り組む態度」について、例示して説明する必要があるでしょう。さらに、教職員集団について、志ある人材の育成を目指し、学習指導要領の以下の理念を生かし、教員の指導力向上と合わせて、その期待に応えられる学校として、理解・協力を求めていきます。「一人ひとりの生徒が,自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる。」という新学習指導要領を踏まえ、港区教育ビジョンの基本理念《すべての人の学びを支え つなぎ 生かす》を尊重する。港区学校教育推進計画での目指す人間像《生涯を通じて夢と生きがいをもち、自ら学び、考え、行動し、未来を創造する人》を育成するよう、70周年式典の実施を通じて、学校・保護者・地域との交流の機会を一層増やし、意見を取り入れながら追究します。

 現在、地域の児童数が少ない中でお陰様で毎年生徒数は増加し、今年度の新入生は最終的に97名、各学年3クラス、全校で282名となりました。高陵アカデミーからの進学者は、48.4%で昨年に続く高率となり、出身小学校は17校と再び増加しました。それだけに、多様な生徒への対応が加速的に増大しています。再任用校長の下、様々な教育課題に的確に対応し、指導技術を有する教職員の育成が喫緊の課題といえるでしょう。特に以下の10点について、重点化します。しかし、取り組みを増やすだけでなく、様々に削減する必要がありますので、ご理解いただきたくお願いいたします。

(1) 評価方法を工夫し、基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させるとともに、課題解決的な活動を充実させ、思考力・判断力・表現力と学び合う力、主体的に学習に取り組む態度を育てる。

(2) 新標準服の導入に伴う基本的な生活の決まりを定着させるために、家庭・PTAとの意見交流の機会を増やして連携を図り、確実な生活習慣・学習習慣を確立させる。

(3) 創立70周年式典を活用し、社会の一員として自己の役割や責任を意識させるために、法やきまりを理解・遵守する規範意識と、進んで貢献しようとする社会参画への意欲や態度を育てる。

(4) 道徳の教科化が定着した中で指導方法の工夫と評価方法改善のために、心の教育を推進して道徳的な実践力と豊かな人間性を養い、人権尊重の精神と思いやりの心を育む。

(5) 体力向上のために、スポーツに親しみ、自ら心身の健康を保持増進しようとする態度を育てるとともに、集団における責任感や連帯感を育む。

(6) 学校いじめ防止基本方針に基づき、いじめは人として絶対に許されない行為であるということを徹底させ、いじめを未然防止する体制を校内で一層整備する。

(7) 自主的に判断し、自ら積極的に行動する態度を育てるために、教師と生徒、生徒相互の温かい人間関係を築き、信頼関係を深める。

(8) 自己肯定感を高めるため、学級活動や学校行事で、他を尊重した聴く力の育成を重視して他者を尊重する態度を育てるとともに、校内での生徒指導技術の更なる改善と共有を図る。

(9) 12年間の学びを連続させるために、高陵アカデミーの1幼稚園、2小学校との交流を深め、目指す幼児・児童・生徒の姿を共有して幼・小中一貫教育を推進する。

(10) 教員の働き方改革をより具体化し、行事内容の精選、各種検定の校外実施の促進、教育効果を再度確認した上での部活動の実施、等を推進する。


 本校を会場に中学校国語科の授業改善のための全国大会が行われました。(令和元年11月14日(木)六本木ヒルズ・ハリウッドプラザ  11月15(日)(金)本校教室 )令和3年4月6日現在、東京都中学校国語教育研究会会長を務めておりますので、以下の件でお問い合わせがありましたらご連絡ください。

主催 全日本国語教育研究協議会・全関東地区中学校国語教育研究協議会・東京都中学校国語教育研究会
後援 文部科学省・東京都教育委員会・港区教育委員会・公益財団法人日本教育公務員弘済会
 本校生徒たちが東京都を代表する国語科授業指導を体験しました。貴重な機会となりましたこと、生徒たちは積極的な参加を見せて健闘したこと、報告いたします。受付業務、会場案内などご協力いただきました保護者の皆様、誠にありがとうございました。
全中国研・研究紀要表紙.pdf