終業式校長講話は
2020年12月25日 16時35分 終業式はあえて全校生徒を体育館に集め、互いの距離を取り、二方向の窓開放、マスク着用の対面で実施しました。本校の恵まれた設備に感謝し、生徒たちが健康で一堂に会することができたのは大きな喜びです。生徒の皆さん、マスク着用など抵抗もあったはずですが、89日の長い二学期を無事に乗り越えたことは、集団の大きな自信にしてください。通知表について先生方と二重三重のチェックを行い、数値の後ろにある日常が浮かんできました。所見の記述に温かみを感じ、成長を感じさせられる日常の言動と重なって、先生と生徒で創っていく学校生活の体験する重みを考えた最近でした。
コロナ禍の中、心のバランスを崩したり、不安に感じたりするのはむしろ当然です。確かに一部に落ち着かない様子はありましたが、その都度対応してきました。生徒の皆さんの心に指導目的が届くことを信じて、ガイドラインでの禁止事項以外は、新設した文化部発表会はじめ諸行事をすべて実施してきました。登校時の消毒と検温はじめ、対面で行う授業は短時間にして常時窓を開放したり、全開にする時間を設けたりしてきたことで一定の効果が得られたようです。感染拡大が続きますが、動向を見極めて、延期した行事の実施を年明けに決定します。
本日タブレット端末を配布しましたので、十分活用してみてください。学習に新しい世界が広がるでしょう。持ち帰りたくない、という声も聞こえてきますが、臨時休校や感染者となる可能性があり、家庭とのつながりの新しい手段として使う場合もあります。もちろんその先には使用方法に問題点も見つかるでしょう。授業中にゲームや無関係(無関係と一概に言えないから面白いのですが)のサイトに接続する可能性は大で対応を考える必要がありますが、あくまでもタブレットは手段にすぎません。学習や生活に活用して、AIに負けない人間の新しい世界を拓いてください。人生は短く、中学校生活はもっと短いのです。学校生活は、集団の中で人との距離感を学ぶ貴重な体験の場です。その中で活用を考えていきましょう。