御巣鷹の尾根に鎮魂
2021年8月13日 15時37分 8/12で36年となる1985年日航ジャンボ機墜落事故のあの夜、私は部活動指導後で先輩教員と食事中でした。「大阪行き日航機123便が行方不明」というニュースを聞いて、レーダーが発達したこの時代に行方不明とはどういうことかと考えながら底知れぬ不安が襲ってくるのを感じていました。凄惨な事故の有り様については、皆様周知の通りです。もう36年も経ったか、と時の重みを感じざるを得ません。鎮魂の気持ちから勤務校で二学期に募金活動を行ったのを思い出しました。
ただいま学校閉鎖期間として教職員の休日を確保しておりますが、当時の部活動はどこも350日ほどが当たり前の時代でした。その後、近年になって部活動の在り方がようやく話題になり、家庭や心を壊す教職員の現実が明らかになり、改善が求められる時代になりました。最近の「教師のバトン」で過酷な勤務についての理解が少し広がってきたのは、ありがたいことかもしれません。もちろん全員が部活動を連日実施してきたのでもありませんが、御巣鷹の事故の日に当たり前のように教職員が集まっていました。
最近も夏季休業中に勤務を終えて校門を出ると、道行く人から「へえ、学校に来ている人がいるんだ」と聞こえるように揶揄され、現場の周知が不足している、と改めて感じた次第です。コロナ禍のため自宅勤務を命じるなどしておりますが、教職員は夏季休業中も基本的に勤務で、限られた休暇を取って休んでいるに過ぎません。