学校だよりから
2018年3月1日 15時05分 先日の学校ブログを改変して、以下の一節(抜粋)が学校だより3月号に掲載されています。詳しくはHPの学校だより・全文をご覧ください。
先日の全校朝礼・校長講話は、「人間万事塞翁が馬」の意味と故事を紹介して、進路決定の時期が異なる長期間に及ぶ三年生たちの「受験は団体戦」を応援しました。本日三年生は、都立高校の第一次合格発表日です。どういう形であれ、進路決定の分岐点となります。結果を受け止めて、その先に進んでほしいものです。広辞苑では、「塞翁が馬」の意味は「人生は吉凶・禍福が予測できないことのたとえ」とされています。
進路が早く決まるのは大変幸せです。希望がかなって有頂天にある者がいるかもしれません。しかし、それに甘えて中学校での残りの学習や生活をおろそかにしてしまったら、長い目で見たら人間の成長として良くないことになるでしょう。
進路がなかなか決まらないのは、重圧がかかる辛いことでしょう。当初自分が希望した進路と異なる結果にある者もいるかもしれません。しかし、それを乗り越えて成果を勝ち取り、感謝の念を強く持つことができたら、謙虚な気持ちを持ち続けて先の人生が開けるでしょう。
日本ならではの制度に合わせて、それぞれの立場や気持ちを考えて行動できる人になってほしいのは、学校で伝えたいことの一つです。幸福や不幸というものは変化し、それを予測することはできないのです。謙虚に現状を受け止めて、それでも前に進んでいくことが大切です。そして、これから決まっていく一つしか選べない進路が現在の最良の選択であるはずです。自分の力や環境を判断して現在の状況をどう生かすかは、今後の皆さん自身にかかっているのです。ぜひ前向きに新しい道を切り開いて、それぞれの道を歩んでください。