人間万事塞翁が馬
2017年3月2日 08時52分 本日は都立高校一次・分割前期の合格発表・手続きの日です。3年生の朗報を期待したいところです。とはいえ一番大切なことは、現実を受け入れて前に進む、ということです。以前にも伝えたことですが、「決まった進路先が最良の進路先」なのです。進路選択をしてきた中で、十分検討を重ね、合否の場合を予想して決定したはずです。何かの縁があって決定した進路先を、本来の希望ではない、とくよくよしても仕方ありません。割り切って考え、この先をどうしていくかを考えた方が得策です。
1年生の港区の国語教科書で故事成語について学習するはずです。資料集などで学んだかもしれませんが、表題の「(人間万事)塞翁が馬」という言葉があります。故事成語自体、中国の故事にちなんだ言葉ですので、故事を知らないと言葉と意味がまるで結びつきません。「塞翁が馬」とは、広辞苑では次のように掲載されています。「塞翁の馬が逃げたが、北方の駿馬を率いて戻ってきた。喜んでその馬に乗った息子は落馬して足を折ったが、ために戦士とはならず命長らえたという故事。人生は吉凶・禍福が予想できないことのたとえ。」(淮南子・人間訓)
今悩んでいることや、思い通りにいかないと悲しんでいることが、長い目で見ると素晴らしい成長や幸運に結びつくかもしれません。また、進路が早く決まったことが、油断した気持ちを招いて新しい環境でつまづくかもしれません。さて、団体戦に臨んでいる3年生たちはどう乗り越えていくのでしょうか。