働き方改革を本校でも
2019年5月28日 15時55分 学校現場での働き方改革を進めるのが喫緊の課題である、といっても保護者地域の皆様のご理解を得られるよう説明しないといけません。
最近、自分の住まいの町会費の集金を家人がしていたところ、近所の方に声をかけられたそうです。「そういえば、おたくのご主人は学校の先生なんでしょ。いいわね、休みが多くて。帰りも早いでしょ。」苦笑するばかりだった、と言っていました。なるほど、これだけ報道で話題になっていても、浸透には遠いものだと実感します。私の前任校の校長は、ご子息の小学校の卒業文集に、「僕の父は中学生の先生なので週末は家にいません。遊んでもらうこともありません。」と書いてあったのを見て、大いに反省なさったことを話題にしていました。私も家人に「なぜ校長になっても帰宅時間が毎日こんなに遅いわけ?」とよく呆れられます。
5/23(木)に全日本中学校長会総会があり、文部科学省の行政説明が合わせて行われました。その中で、新学習指導要領の実施と働き方改革が、当然ながら大きな課題となっています。特に後者は、国の存亡に関わる大切な問題なのです。中学校教員の三割が過労死寸前、充実した教育を行うための人材が枯渇しつつある現実が、今確実に目の前にあります。
運動会の練習が始まって一週間、ささやかながら教職員の働き方改革を並行して実施しています。例えば昨年から朝練習を削減し、3日に一度としました。その他にも効率化を図り、時間の工夫や外部人材を導入するなど質を低下させないよう努力しています。保護者地域の皆様には、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。