中教審答申と新学習指導要領
2020年1月8日 13時50分 学校だより1月号で「AIに対抗する人間の強みとは」と題しましたが、果たして内容にふさわしいものであったか、読み直すと汗顔の至りです。とはいえ、中学生という素材をお預かりし、何とか将来へ送り出したい志は変わりません。
新学習指導要領は小学校で来年度に全面実施、中学校で令和3年度に全面実施となります。「予測困難な時代に、一人一人が未来の創り手となる」という理念を実現するよう着々と準備を進めています。「主体的・対話的で深い学び」を学校全体で考え、必要な資質・能力の育成を実行できるよう取り組んでまいります。
三学期は来年度への準備期間であり、3年生を新たな進路に送り出し、1.2年生たちの上級学年への意識を喚起させる期間です。短いこの期間を充実させたいものです。
改めて、新学習指導要領の基である中教審答申の中にある以下の言葉を紹介してみます。
「人工知能がいかに進化しようとも、それが行っているのは与えられた目的の中での処理である。一方で人間は、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら考え出すことができる。多様な文脈が複雑に入り交じった環境の中でも、場面や状況を理解して自ら目的を設定し、その目的に応じて必要な情報を見いだし、情報を基に深く理解して自分の考えをまとめたり、相手にふさわしい表現を工夫したり、答えのない課題に対して、多様な他者と協働しながら目的に応じた納得解を見いだしたりすることができるという 強みを持っている。」「中央教育審議会答申」(平成28年12月21日)
公教育が担う平等性を忘れず、生徒たちに大きな期待をかけたいところです。AIに対抗する人間の強みを追究する1年にしたいところです。