学校ブログ

塞翁が馬

2018年2月5日 15時07分

 2/5(月)全校朝礼・校長講話は、「人間万事塞翁が馬」の意味と故事を紹介して、進路決定の時期が異なる長期間に及ぶ三年生たちの「受験は団体戦」を応援しました。昨年も触れたこの話題でしたが、東京駅伝の港区チームの様子を見て、感を新たにした次第です。
 広辞苑では、意味は「人生は吉凶・禍福が予測できないことのたとえ」とされています。
 進路が早く決まるのは大変幸せです。しかし、それに甘えて中学校での残りの学習や生活をおろそかにしてしまったら、長い目で見たら人間の成長として良くないことになるでしょう。
 進路がなかなか決まらないのは、重圧がかかる辛いことでしょう。しかし、それを乗り越えて成果を勝ち取り、感謝の念を強く持つことができたら、先の人生が開けるかもしれません。
 日本ならではの制度に合わせて、それぞれの立場や気持ちを考えて行動できる人になってほしいのは、学校で伝えたいことの一つです。
 
 また、今回の港区の東京駅伝は、私立中の協力を得て人材が揃い、昨年度までとは違う成果が期待されていました。女子チームは、スタート直後の接触に巻き込まれ、転倒、足の負傷という災難の中、何とか区間を完走し、大差がありながら以後の巻き返しで順位を上げていくレースを展開しました。一人が責任を背負い込まないでほしい、と様子を見ていると、次々と違う学校の選手仲間がタイミングを見て声をかけ、徐々に本人の表情が緩んでいく様子がありました。当日の体調不良があったり、リザーブとしての仕事に励んだりしながら港区チームとして戦う様子に安心し、指導してくださっていた皆様に感謝し、学校を超えてチームとなった生徒たちを頼もしさを感じずにはいられません。
 男子チームは前半に大健闘し、後半徐々に後退したものの、躍進が認められた内容でした。それぞれの走りにたくさんのドラマがあり、本校生徒たちが港区チームに貢献できたと大いにねぎらいたいです。たくさんの応援、ありがとうございました。