9/15(火)1年理科の授業の本日の目標は、「無脊椎動物の分類方法を知る」でした。 授業を見ていた際の流れは、
①脊椎動物の復習を導入に、無脊椎動物の特徴を生徒に挙げさせて教員が整理
②無脊椎動物の15例を図でランダムに紹介して分類方法を個人で検討
③分類方法を周囲と話し合って検討
④指名された生徒が分類方法を全体に説明
⑤教員が意見を整理して解説
というものでした。教員の発語を控え、端的な指示で生徒たちが考える場面を設定していました。理科の内容項目を学習させないといけませんから、知識を整理定着させることが大切です。しかし、日常的に生徒が意見交換できる場を設定している様子が伝わってきて、安心しました。
終了後、教科担当と意見交換し、「評価規準を初めに示し、『得た情報を活用して友達と分類方法を話し合えたか』『無脊椎動物の分類を整理してワークシートにまとめられたか』などとしてはどうか」と指導助言というより話し合いました。フィードバックをさせていただけに、初めに評価の規準を示しておくのは生徒にとってより分かりやすいのではないでしょうか。
それにしても、保護者の皆様、ザリガニ、ミミズ、ヒル、ウニ、ヒトデ、ナマコ、タコ、アサリ、カブトムシ、クモ、カタツムリ、ムカデ、大腸菌、ゾウリムシ、コロナウイルスをどのようにグループ分けしますか。友達と話し合いながら、分類方法を知る、という設定は理科らしい見方・考え方を涵養できそうですがいかがですか。
港区のガイドラインに沿って、三密を避けて、生徒のマスク着用を徹底して全校朝礼を実施しました。先週生徒朝礼があったばかりだというのに、生徒たちは久しぶりの様子で、静粛に入場することや、整列する位置を忘れていたりして、早速校長講話の中で整えさせられるという初めでした。
とはいえ、さすが高陵中の生徒たち、整列がリセットされると、しっかり気持ちを整えて朝礼に臨んでいました。本日の校長講話は、「高陵中で生活する利点(メリット)」です。それは「いろいろな生徒たちと生活する中で学ぶ多様性」としています。まだまだ未発達で失敗が当然の年代の生徒が集まって生活する中で、発生する問題を解決しながら人との距離感を学んでいけることは、貴重なことです。時間と空間を共に問題を解決していくこと自体が価値あることで、何事も起こらないようにすることが目的ではないのです。
夏休み明け、きちんとした行動をとっていた大多数の皆さんの協力で、集団は成長しています。友達の一言で、歯止めがきいたり、心が和んだりするのです。自分の我を通そうとしたり、嘘をつきとおそうと考えても、周囲の友達にはわかっていることで、信頼を失っていくでしょう。すべての友達や先生全員と仲良くなるのは不可能ですが、礼節を尽くしてきちんと生活していくことは覚えてもらわないといけません。長い説諭でなく、別の方法が効果的なのは、教育現場にある技術といえるでしよう。その上で、互いの多様性を認め合い、将来を開く基本としてほしいですね。と、繰り返し伝えていきたいところです。
本日から生徒会役員選挙・政見放送が開始です。選挙管理委員の進行で、立候補者の公約などが昼の放送で流れました。生徒たちは、きちんと耳を傾けていました。関係の生徒たちは、会議室で事前に食事をとり、放送室を開放しながら注意して訴えかけをしていました。


本校加藤栄養士の「給食だより」や「給食室からのお知らせ」は好評のようで、生徒たちの声もよく耳にします。
今週はすべての料理の残菜ゼロを達成したのは、なんと1-3は3日間、3-2は2日間という快挙です。調理員さんたちと毎週行っている給食連絡会でも話題になり、何よりのモチベーションでした。どのクラスでも担任も栄養士も場合によっては、お代わりを配って回る様子がありますが、それにしてもうれしい食欲ですね。
なぜこのメニューで残菜が増えたか、毎週毎週分析して、対策を考えて生徒たちにも意識喚起を呼びかけようとする毎回です。
9/5(土)から始まっている日比谷アメニスさんによる樹木伐採は、本校の環境保全に多大な影響があります。高所作業で高枝を伐り、倒木の危険を避けて全体を小さく仕立てるなどの技術は、校内では困難な部分です。以前にもお知らせしましたが、正門の並びの石垣は、樹木たちのためには良い環境とは言えず気の毒です。石垣整備時に細かった樹木たちはすっかり太く成長し、石垣を押し出したり、樹勢自体に衰えを見せたりしています。特に正門横の大樹は、樹皮がはがれ、葉が小さくなり、うろができ始めていて心配なのです。当然港区教育委員会に繰り返し報告していることですが、予算の関係はいかんともしがたく、現状を手入れすることで対応しています。台風の季節には、特に案じられることですが、風雨の負担を避けられるよう、樹木の手入れは欠かせません。
また、本校周囲の危険な斜面部分の手入れは専門の技術が必要で、こちらも同様にお世話になっています。暑い日中の作業をお願いするのは、熱中症が心配ですが、さすがプロ集団、安全に確実に仕事を進めてくれています。


本日朝のピロティは、選挙活動でにぎやかでした。立候補者・応援者の投票を呼び掛ける声が校門の外まで響いていたことでしょう。三密を避けて、これから放送や教室回りを行います。生徒朝礼で選挙管理委員長から呼びかけがあったように、日常の行動からよく考えて判断してあげてください。立候補者はタスキを作り、ポスターや選挙公報その他での選挙活動を行います。立候補にいたるまでの決意に敬意を表し、応援してあげてください。


本校の共有する指導方法の一つに「一往復半の言語活動」があります。すべての教育活動の基本なのですが、一方的な説明で終わらずに思考させて評価・指導するのが教員の基本です。生徒は①説明を聴いて ②質問や意見を述べて ③補足説明を受ける ということになります。また、「一時に一指示」、は基本的な指導技術ですが、いかに端的な表現で発問・指示するかが教員の技量を表します。
本日の1年社会科では、
①律令制の時代の貴族の食事メニューの写真を提示して、
②自分がそこから気づいたことを書かせ、
③列の5人を指定して考えを述べさせ、
④簡単な誉め言葉で評価した後、
⑤「今の友達の発言の中で、海に関係する内容は何でしたか」と発問し、
⑥挙手した生徒を指名して、内容を説明させ、
⑦「同じことを気づいていた人は挙手して」と指示・評価する場面がありましたが、①~⑦までで3分かかりませんでした。他の場面でも生徒の思考が交流する場面を設定し、認識の深まりを感じさせることができた様子が伺えます。ご家庭でも聞いてみてください。